------五感で感じる心地よい住まいには、細やかな演出があったのですね。具体的にはどんな演出を施しているのでしょうか?
「ポラスの家造りは、『無垢の木』を触ることからはじまります。木肌を見ると、人は自然と心が落ちつくもの。
工業建材でできた無機質なテーブルを、触って心地よいと感じますか?
なんとなく寒々しい印象を受けるでしょう。壁も、ビニールクロスではなく珪藻土で手仕事の左官でできたものにすることで、温もりを心で感じ取れます。それに、自然素材のものは、経年していくにつれ"味"がでてくるというのも魅力でしょうね。
つまり、モノづくりのエッセンスとは、素材ひとつ一つと向き合って、心地よさを検証していくことが大事。人が心地よく感じる家とは、決して『上質』なだけではないんです。『情質』でないと。蛍光灯ではなく白熱灯にしたり、工業建材を自然のものにすることで、住まいとしての『情質さ』を充足することができるんですよ」
------その情質さを出すために、ポラスでは職人さんの認定制度を実施しているそうですね。
「手仕事の良さを、もっと形にしたいと思ったんです。たとえば壁ひとつとっても、のっぺりと無表情に塗り固めるのではなく、柔らかさや温かみ、そして飽きの来ない自然な風合いを出したいと思ったんです。
街で見かけるイタリアンレストランの店構えといったらイメージできるでしょうか。
しかし、それには手仕事としての高度な技術が必要なんです。
いくら壁に柔らかな風合いを演出したいからといっても、技術とセンスがなければ柄のタッチが主張しすぎた壁になってしまう。そのファジーさを魅力とする微妙なさじ加減を職人さんたちに指導し、ポラス独特のスタイルとテイストを完成させました。
ここまで徹底してこそ、『和』が持つ粋と、『洋』が持つ非日常感が融合できるのです。
たとえば信楽焼とテラコッタという和と洋の素材同士で、おしゃべりのかけ合いをさせるとかね(笑)。
私たちは、素材や雰囲気を細やかに丁寧に検証していくことで、五感で感じる住まいを創造し、情質な住空間をご提案させていただいております」
|