Column 住まいのコラム

Vol.28

2019年1月8日

開放的な空間と耐震性を両立させる「一貫施工」とは?

技術

建材の開発から構造計算まで幅の広い守備範囲

 ポラスは家づくりのすべての工程に自社で責任を持つ「一貫施工」。ハウスメーカーの中には下請け業者に丸投げという会社もあるようですが、ポラスでは下請け任せにしない責任ある家づくりを掲げた「一貫施工」を確立。以前のコラムでは、地質調査・改良、品質検査、アフターメンテナンスについて書きましたが、手がける範囲は建材開発や構造計算のためのソフトにまでおよび、自由な間取りや開放的な空間設計の可能性を広げ続けています。今回はその分野に焦点を当てて解説したいと思います。

自社の実験施設が可能にする自由な研究開発

 住まいを広さや開放感のある快適な間取りにしようとすると、壁が少なくなり強度にマイナスの影響が出ます。壁を多くすれば地震に強い家にはなりますが、暮らし心地の良さは少なくなってしまいます。そこで、開放的な間取りで、かつ強度の高い構造を両立させることが求められます。

 ポラスでは、設計の自由度を広げ、耐震性も高めるため、独自開発の耐力壁やオリジナル金物を生み出しました。開発を担ったのは、自社の研究施設である「ポラス暮し科学研究所」。同研究所では、デザイン、生産、住環境について幅広く研究を重ねています。そのため、家づくりの工程の最初から最後までグループ内で完結できる「一貫施工」の強みが発揮できるのです。

安全性へのこだわりから独自の計算ソフトも開発

 設計プランは、全棟で耐震性の検証を行います。「許容応力度計算」という計算法を用いて、雪などによる重さや風圧、地震の際の揺れなどに建物がどのような影響を受けるか、倒壊しないかなどを確かめ、安全性を証明します。

 「ポラス暮し科学研究所」では、オリジナルの計算ソフト「ウッド・イノベーターNEXT」も開発。より安全でデザイン性の高い住まいを極めていきたいというグループの熱意が、構造計算ソフトの自社開発というかたちに表れました。このソフトを使えば構造計算だけでなく、東日本大震災や熊本地震など、過去に起きた地震の揺れを加えたシミュレーションも可能に。実際に建てる家の間取りやデザインを元に計算し、構造的に弱い部分を見つけ出し、設計プランを改良していきます。研究所と設計の緊密な連携があってこそ、質の高い住まいが生み出されるのです。

CMをチェックしたら展示場で快適性を体感!

 このような研究開発や構造計算から、高品質で安心できる家づくりをしているポラス。2018年8月から、「一貫施工FILE」としてまとめたCMがスタートしています。以前紹介した「地盤」「品質検査」「アフターメンテナンス」とともに、今回紹介した「研究・開発」編、「設計・構造計算」編もテレビで放映されており、研究施設での実験の様子も見ることができます。

 ポラスの各展示場では、2019年3月20日まで「体感すまいフェア」を開催中!ぜひ展示場に出かけて、強い構造に支えられた開放空間の心地よさを体感してみてください。


「体感すまいフェア」特設サイトはこちら