Column 住まいのコラム

Vol.52

2023年1月6日

「こどもエコすまい支援事業」で高性能住宅をお得に建てよう

資金・税制

子育て世帯・若者夫婦世帯が対象

いま家づくりに取り組もうとしているなら、ぜひ知っておきたい補助金制度が2022年11月8日に閣議決定し、2023年度に実施される「こどもエコすまい支援事業」です。

この制度の目的は昨今のエネルギー価格をはじめとする物価高騰の影響を受けやすい子育て世帯、若者夫婦世帯を支援して、高い省エネ性能(ZEHレベル)を有する住宅の新築、省エネリフォームを促進して2050 年カーボンニュートラルの実現を目指すというもの。

対象となる「子育て世帯」とは、「2004年4月2日以降に生まれた18歳未満の子を有する世帯」のこと。また、「若者夫婦世帯」とは、「夫婦のいずれかが1982年4月2日以降に生まれた39歳以下の世帯(年齢はいずれも2022年4月1日時点)」を意味します。

支給される補助金の金額は、1戸あたり100万円。家づくりを計画するうえでは、このようにまとまった金額がプラスになるのはとても心強いですよね。

エネルギー自給自足の家で健康にもお財布にもやさしく

「こどもエコすまい支援事業」の対象となるのは「高い省エネ性能(ZEHレベル)を有する住宅」。ZEHとは「ゼロ・エネルギー・ハウス」のことで、家庭で使用するエネルギーを太陽光発電などで創るエネルギーでまかない、1年間で消費するエネルギーの量を実質的にゼロ以下にする家ということです。

今回の「こどもエコすまい支援事業」では、「外皮がZEH基準以上であること(6地域だとUA値0.6以下)」であり、「1次エネルギー消費量が省エネ基準から20%削減されていること(再生可能エネルギーは除く)」が条件となっています。住宅性能表示制度で示すなら、建物に「断熱等性能等級5以上かつ1次エネルギー消費量等級6」の性能があればよいということになります。

ZEHレベルの住宅は、これまでの一般的な住宅と比べて建材や設備の面でコストアップになる傾向があります。しかし、消費エネルギーを抑えることで毎月の光熱費は大幅に削減することが可能です。ウクライナ情勢などの影響で世界的にエネルギーの価格が高騰し、日本でも電気代が値上がりを続けている状況では、省エネ性能は家計を大きく助けてくれるはずです。

またZEHレベルの性能を持つ家であれば、室内環境は季節ごとの暑さ、寒さの影響を受けにくくなり、健康的に暮らすこともできるようになります。性能が低く、冬に冷え込む家では病気になりやすいという調査結果もわかってきました。冬でも暖かく、夏でも涼しい家に住むことができれば、健康というお金に代えがたいメリットも得られそうです。

補助金の予算が上限に達する前に早めに動く

「こどもエコすまい支援事業」の補助金を支給してもらうまでには、以下の3つの段階における期限を遵守する必要があります。なお当初は住宅事業者との契約日について「2022年11月8日以降の工事請負契約又は売買契約」という条件がありましたが、2022年12月16日付けで「契約日は問わない」と見直しされました。

1.工事着工
新築の場合は2022年11月8日以降に「基礎工事より後の工程の工事」へ着手するものが補助対象となります。

2.交付申請
補助金の交付申請は、2023年3月下旬~2023年12月31日までとなります。ただし、事業の予算枠を使い切ってしまえば、その時点で終了となります。

3.完了報告
補助金の交付後には、工事の完了を事務局に報告する必要があります。報告期限は、2024年7月31日。それまでに、住宅の引き渡しと入居が終わっていることが条件となります。

2022年度に実施された「こどもみらい住宅支援事業」では、期限は2023年3月末まで延長されていましたが、予算が上限に達したため11月28日に打ち切られました。補助金を利用することを考えるのであれば、早めに動くよう意識したほうがよさそうです。

高性能住宅に慣れている住宅会社を選ぶ

「こどもエコすまい支援事業」における補助金申請は、建て主が行うのではなく、住宅会社が行います。ただし、この住宅会社は、当該事業の事務局に登録した事業者であることが必要です。住宅会社選びの際には、登録事業者であることを確認しましょう。

また前述したように「こどもエコすまい支援事業」の補助金を利用するには、新築の場合、ZEHレベルの性能を持つ住宅を建てることが大前提となります。高断熱・高気密の仕様に慣れた住宅会社であれば、設計・施工の両面でノウハウがありますから、そうでない会社よりも対応はスムーズです。

たとえば、省エネ設備の選定や組み合わせ方、性能を重視した開口部や間取りの計画、標準的な工法・仕様の品質の高さなどは、住宅会社によって違いが見られます。また制度の内容や適用条件の把握、申請や手続きの段取りなども補助金に詳しい会社であれば、安心です。

ポラスの注文住宅では5ブランド全てでZEHレベルの性能の新築が可能です。また「こどもエコすまい支援事業」の登録事業者でもあります。支援事業のご利用についてはお近くのポラス住宅展示場や体感すまいパークへお問い合わせください。


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