Column 住まいのコラム

Vol.25

2018年6月28日

夢を詰め込む50代からの建て替え事情

建て替え

3割の人が選択している建て替えのいいところとは?

 子どもが自立して家を出て行く時期に当たる50代は、住まいのことを考え直す節目の時期といえます。建て替えや住み替え、リフォームなどの選択肢がありますが、埼玉県では注文住宅のうち3割近くが「建て替え」であるというデータから(リクルート調べ)、多くの人が建て替えを選んでいることがわかります。建て替えのいいところは、隣近所の様子もよくわかり、住み慣れた環境に暮らし続けられること。そして、長年かけて築いてきたコミュニティを継続できることでしょう。そこで今回は「50代の建て替え事情」を見ていきます。
 50代は気持ちも体もまだまだ若い世代。半世紀かけて積み重ねてきた人生の収穫期を意味する「ハーベストエイジ」 という呼び方もあるように 、公私共に充実した時期だといえます。手間やお金をかけてきた子育ても落ち着き、自分たちの今後についてゆっくり考える時間的な余裕も生まれます。活動的でポジティブ、多趣味で好奇心旺盛な50代は、今後はもっと積極的に趣味を楽しみたい、ペットを飼いたいなど、未来にたくさんの夢を抱いています。

子どもと近居で趣味を楽しめる家がいい

 そんな50代の求める家づくりは、どんな傾向があるのでしょうか。昔とは違い、子世帯との同居には否定的 な人も多くいるようで、「同居より近居」を望む傾向があります。自らが核家族 で育った世代ですし、やりたいことがたくさんあるので「孫はかわいいけど、子守りを押し付けられても困る」という感覚でしょうか。いろいろな義務からやっと解放されたのだから、自由な時間を楽しみたいという欲求の現れかもしれません。建て替え後の住まいの床面積は、80〜100㎡のこぶりなケースが半数以上を占めています。夫婦2人なら広い家は不要で、先々を考えれば平屋が理想。メンテナンス費用や光熱費も抑えられます。建築費用が抑えられた分は老後の生活資金に回す人もあれば、こだわりの実現に回すケースも考えられます。
 例えば、リタイヤ後は夫妻それぞれに個室がほしいもの。オーディオルームやヨガスペースなど、趣味に没頭できる環境をつくるのもいいですね。小さな家なら掃除の手間も減り、趣味に費やす時間を増やせます。減築して庭が広くなれば、ガーデニングや家庭菜園を楽しむことも可能に。ペットを飼いやすい工夫を盛り込めば、世話がラクになります。

50代の建て替えメリットと実行前にやっておくべきこと

 パワーがみなぎっている50代に家づくりを行えば、存分に楽しめるのではないでしょうか。理想的な家に、その先長く暮らせることもメリットといえます。愛着はあっても徐々に古びてきた今の家。その補修や光熱費にかさんでいくであろうコストを、新しい家に回す方がいいとも考えられます。
 建て替えをうまく進めるための準備として欠かせないのは、子どもたちとのコミュニケーション。すでに家を出ている子を含め、自分たちの考えを伝え、同意を得ておくことが後々スムーズに進めるために大切です。もしかしたら、夫婦2人の家づくりのつもりが、二世帯住宅に変わるかもしれません。

予約をして効率的に展示場やイベントで情報収集を

 建て替えをするなら、消費税増税の影響を受けない時期に行うことが望ましいでしょう。そのためには、今から動き出した方がよさそうです(「消費税10%増税の前に!賢い家づくりのタイミングとは?」)。迷っている人、何から手を付けていいかわからない人は、まずは展示場に行ってみては? 最新の住宅は高断熱化が進み、室内の温度環境や遮音性がいいのでとても快適。展示場ではそれを実際に体感できます。
 また、どれくらいの費用でどんなことができるのかのシミュレーションや、家計や老後の資産計画も含めたトータルなアドバイスをしてくれる営業マンもいます。自治体によっては古家の解体費用が補助金として受け取れることがあるので、営業マンに確認してみましょう。
 展示場やイベントに行った人の約半数が、「予約をしてから行ったことがある」と答えているように(リクルート調べ)、予約行動が主流になりつつあります。時間の無駄を省いて効率的に動けますし、事前にどういう情報がほしいかを伝えておけば、より的確なアドバイスを受け取ることが可能です。
 人生100歳の時代。長くなった第二の人生を、充実して暮らせる家を手に入れる。そのきっかけづくりに、展示場やイベントを上手に利用したいものです。

(リクルート調べ:「2017年 注文住宅動向・トレンド調査」株式会社リクルート住まいカンパニー)


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