Column 住まいのコラム

Vol.54

2023年5月18日

20年以上日本一の生産量を誇るポラスのプレカット

技術

木という素材の持つ優しさ、暖かさを生かした住まい

日本は国土の約8割が山林ということもあり、木造住宅は私たちにとって馴染みの深いもののひとつ。柱と梁で構造を組む、伝統的な構法をベースに、耐震性や断熱性を高める工夫が施されていき、現在のような木造軸組み工法の建物がつくられるようになりました。

木造住宅の魅力のひとつは、木という素材の持つ風合いの優しさや温もり。手触りや香りのほか、音や光を柔らかく受け止める性質、湿気が多ければ吸収し、乾燥すれば水分を吐き出すという調湿性など、人にとって好ましく感じられる要素がいくつもあります。

そのほか、増築・改築しやすいという特長もあり、手入れを重ねながら、世代を超えて末永く住むことのできる住まいとして、木造住宅は日本各地で長らく愛されてきました。

ポラスでは、そうした木造住宅のよさを生かしつつ、現代的な快適性、品質の向上を目指して家づくりに取り組んでいます。その根幹となる技術のひとつが、「プレカット」です。

自社工場で高品質な木材を安定供給することで安心・安全な住まいに

木は生き物ですから、同じ樹種であっても1本ごとに個性が異なります。また製材や乾燥などの工程によっても強度や反り、ねじれなどの違いが出てきます。ですから、伝統的な木造構法では、大工がその木の性質を見極めて、どの木材を使うかを決め、ノミやカンナ等を使って加工、調整を行って木の特長に合わせた使い方をしていました。「適材適所」という言葉はこうした建築の世界から生まれています。

ただ、こうした家のつくり方だと、どうしても時間がかかりますし、大工の能力によって家の性能に大きな差ができてしまいます。そこで、現場で施工しやすい材料に工場で加工してから運ぶことで、家の強度や性能のばらつきをなくそうとしたのが、「プレカット」という技術です。

「Pre(あらかじめ)」「Cut(切る)」という造語で、住宅の建築に必要な柱や梁などの部材を工場であらかじめ加工することを意味します。ポラスでは、1982年に自社でプレカット工場を設立。木材の調達からポラスが行い、それぞれの建築現場ではなく工場で一括して木材加工をするようになりました。

コンピュータ制御によりオートメーション化された工場では、加工の誤差は0.1mm以下。手作業で2~3週間かかっていた作業をわずか8時間で終わらせてしまうという、効率と精度は、一流の大工でもかないません。

自社工場での加工実績は20年以上日本一

現在、全国6か所にあるポラスのプレカット工場で加工される木材は、1か月で住宅約6000棟分にもなります。自社が使用する木材だけではなく全国のハウスメーカーや工務店にも出荷され、加工実績全国NO.1 を20年以上継続しています(2021年木造軸組みプレカット加工実績/日刊木材新聞調べ2022年6月発表)

ポラスの工場で緻密な品質管理のもと加工された木材は、強度も精度も高く、より安全で安心できる住まいを実現しているのです。詳しくは動画でご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。


動画「ポラスのプレカットのご紹介」