Column 住まいのコラム

Vol.40

2021年1月8日

家づくりは資金計画からスタート!専門知識のある住宅会社に相談を

資金・税制

家づくりは、まず資金の把握を

家を建てようと思ったときに、どんな順番で何をするか、多くの人は手探り状態でスタートするのではないでしょうか。まずは住宅展示場へ足を運んでみるのもいいですが、いちばん大切なのは「資金計画」です。せっかく家を手に入れても、月々のローン返済が負担になり、家族の楽しみや趣味、子どもの教育費などが圧迫されては本末転倒。そうならないために、まず資金について把握しておく必要があります。

シミュレーションサイトでざっくり掴める

自分たちがどのくらいの資金を家づくりにかけられるかは、どうやったら知ることができるでしょうか。手軽なところでは、金融機関や住宅会社のウェブサイトにあるシミュレーターがあります。例えばポラスのシミュレーターでは、年齢と年収から、月々の支払額から、借入金額からと、三方向からのシミュレーションが可能。それぞれ「変動金利の場合」「フラット35による固定金利の場合」「ネット銀行の場合」の3パターンで借入可能額が算出されます。借入可能額をざっくりと把握してみたいときに有効です。


ポラスオリジナルローンシミュレーター

住宅購入以外に必要なお金を知っておく

手元に現金の蓄えがある場合、そのうちいくらまでなら自己資金として利用してよいかを確認しておきましょう。出産や教育の資金、万一に備える生活資金まで使い込んでしまっては、安心して生活できません。また、引越し費用や、新居で必要な家具や家電類、カーテンといった、暮らしを整えるための資金も確保しておく必要があります。つまり、手元の資金からそれらを差し引いた額が家づくりのための自己資金となり、借入可能額をプラスした額が、家づくりの総資金ということです。資金の内訳としては、建物価格の他に、土地を購入するから探す場合は土地代がかかります。加えて、各種税金や手数料といった諸経費も必要に。諸経費は積み重なると100万円を超える額になるので、覚えておきましょう。

「すぐ買う」と「貯めて買う」どちらが得?

自己資金がないという人は、ある程度資金を貯めてから建てた方がよいのか、迷うところかもしれません。金利が高い場合は、借入額をできるだけ抑えた方が、総支払額を少なくできましたが、歴史的低金利といわれるほど金利が低くなっている今はどうでしょうか。 ポラスでは一例として「自己資金0円ですぐに買う場合」と「5年後に自己資金500万円を貯めてから買う場合」の試算をしているので、参考にできそうです。このシミュレーションでは、「自己資金あり」の方が月返済額は少なく、一見すると安上がりに感じるのですが、5年分の家賃も含めると住宅費用の合計額は500万円近くも高くなっています 。

ライフプランを概観し、家計の見直しを

どの住宅ローンを利用すべきなのかも、判断が難しいところ。銀行によって様々なローンの違いがあるので、フィットするものを自力で探すのは労力のいる作業です。そこで、専門的な知識があり、情報量の豊富な専門家に相談することで、後悔しないローン選びにつなげましょう。また、返済期間を35年に設定するケースが多いため、ライフプランを見通すことがゆとりを持った生活を続ける上で欠かせません。子育てや教育にかかるコストを把握して準備することや、住宅設備の更新やリフォームといった維持費用を計画的に貯めておくことが望ましいといえます。ローンからライフプランまで扱える人に相談して、見通しを立てましょう。家計の無駄を点検するいい機会にもなります。

専門知識のある住宅会社を選ぶとスムーズ

住宅会社の中には、お金についての専門知識をもつアドバイザーがいるところもあるので、会社選びの際に確認してみましょう。住宅会社と銀行の提携ローンで金利優遇を受けられる場合は、勧めてくれるはず。政府の支援制度にも詳しい会社なら、よりメリットが受けられます。自分たちにぴったりの無理のない資金計画でマイホームを手に入れ、ゆとりある暮らしをかなえてください。


失敗しない住宅資金計画の立て方