Vol.61
2024年7月11日
ただいま人気急上昇中の平屋プラン 間取りとデザインの注意点
フラットな住まいだからメリットはいっぱい
近年、住宅業界で平屋プランの人気が高まっています。その理由としては次のような点が挙げられます。
・階段が不要なので間取りの自由度が高まる
・家事動線をコンパクトにできる
・家族が顔を合わせやすい
・吹き抜けやロフト、スキップフロアをつくりやすい
・バリアフリーにしやすい
・2階建てより外壁のメンテナンス費用が安く済む
・耐震性を高くしやすい
平屋の最大の特長は、平面で暮らせること。上下移動がないので、身体的な負担を軽減でき、老若男女にとって移動しやすいバリアフリーな住まいが可能です。掃除や洗濯のたびに1階と2階を行き来することもなくなり、家事もラクに。また1階だけの生活になるので、家族が顔を合わせやすく、コミュニケーションもスムーズに。階段の移動が苦手な犬や猫とも暮らしやすくなります。
プランニング面では、階段が不要なので、その分のスペースを有効利用できます。また上階がないので吹き抜けやロフトなど立体的な空間もつくりやすくなります。建物の構造もシンプルになるうえ、建物自体も軽くなるため、地震の揺れにも安定して耐えることが可能。また2階建てよりも壁の面積が小さくなるので、その分、メンテナンスの費用も低コストに。平屋プランなら、多くのメリットが期待できます。
採光と動線に気を付ければ、暮らしやすい平屋に
平屋のプランニングで気を付けたいのは、敷地面積と間取りの配置です。すべての部屋を平面に並べることになるので、ある程度の広さが必要になります。総2階で30坪の敷地を使うプランを、平屋に置き換えると単純計算で倍の60坪の面積が必要ということに。
2階建ての場合よりもフロアの面積が広くなるので、家の中の移動距離も長くなりがち。浴室と洗面室、キッチンなどの水回りをまとめる、廊下をリビングやキッチンに取り込む、回遊できる動線にする、といった間取りの配慮が必要です。
また、平屋の場合、外周に面した部屋以外の部分、とくに中央に位置するところは、日差しが入りにくい傾向があります。たとえば、そこに中庭を設けたり、天窓を設置するなど、自然光を取り込む工夫をすることで、明るさや開放感が得られるようになります。周辺環境も確認して、季節や時間帯ごとの日当たりをよく確認してプランに反映させたいものです。
プライバシーを確保するための配慮もあると、より快適に
平屋の家での暮らしをより快適なものにするためには、家族の一日の生活を間取りに落とし込むことが大切です。朝、起きて身支度を整え、朝食をとって仕事や学校へ。帰宅してからは顔や手を洗って着替えて入浴、夕食、そして寝室へ。それぞれの家庭の生活をイメージしながら、部屋や収納の配置、動線を検討していくことをお勧めします。
また平屋の場合、開放感を持たせるために廊下や壁を少なくする傾向があります。家族と顔を合わせやすいというメリットもありますが、お互いのプライバシーを確保するための配慮もしておけるといいですね。お互いの個室の間にファミリークロゼットを配して距離をとったり、家族共有のLDKと個室との間に中庭を設けてエリアを分けたりするのも効果的です。
中庭などを設ける場合には、防犯にもご注意を。窓が増えればそれだけ侵入のリスクが高くなります。防犯シャッターやセンサーライトなどの設備を検討するのもお勧めです。
テラスやデッキなどでアウトドアを生活の場に
平屋での暮らしは庭との距離も近づきます。テラスやウッドデッキなどをLDKに面して設置すれば、もうひとつのリビング空間に。バーベキューで家族や友人との交流の場にしたり、ガーデニングや子どもの遊び場としても利用できます。
庇や可動式のオーニング(日除け)を付ければ、直射日光や雨をしのぐこともでき、より利用しやすくなります。またベンチなど腰かけられる場所をしつらえたり、水場、照明などを設置したりするのも効果的。アウトドアでもゆっくりくつろげるようになります。
設計の初期段階から、外構もプランニングに取り込んでおきたいもの。内外がひと続きとなった開放的な平屋の家になるはずです。
ポラスでも平屋プランを選ばれるお客様が増えてきました。ライフスタイルに合わせた様々な平屋の事例もありますので、ぜひご相談ください。
間取りのご相談はポラスの住宅展示場へ