Case 建築実例

高台からの景色を楽しむトンネル状の家

約2Mもの高低差のある難しい土地との出会いからすべてが始まった。敷地に登ると眼下には街並みが広がり、遠くまでつづく景色に思わず心が高揚したのを覚えている。土地の隅々まで活用し、建物に絡め空間として取り込む、素直に敷地の個性を楽しむことに徹した。隣家の絡む東西はあえて閉じて、開放された北面からの採光をメインに、ハイサイドからの朝日を取り込んだ。トンネル状に抜けた空間は、心地よく住まい手の暮らしを受け入れてくれる。

デザイナー 北 伸介

高台からの景色を楽しむトンネル状の家
大型収納で実現するすっきりとした空間

大型収納で実現するすっきりとした空間

程よく手元を隠したキッチンと横つながりの造作ダイニングテーブル。ウォールナットの無垢フロアーを絡め、統一された仕上がりがオリジナルを強調している。背面には合計6M弱の巾の引き戸が存在し、家電・食器棚・家事コーナー等あらゆる雑多なものが思いの

北側大開口から広がる街並み

北側大開口から広がる街並み

階段を上るとほぼワンルームのLDKが圧巻の広さで目の前に広がる。東に向けて上ってゆく勾配天井の先には、朝日を取り込むハイサイドが心地よく。また、北側には街並みを見下ろす大開口が存在し、ロフトへつながる螺旋階段が空間のアクセントとなり、上質で豊か

シンプルに楽しむエントランス

シンプルに楽しむエントランス

シロの壁の中に際立つウォールナットの素材感が木のぬくもりと共に上質な印象を与える。スキップ階段が空間のアクセントとなり、上階から差し込む光が期待感を生む。

モダンな空間の中に格子でつながる和室

モダンな空間の中に格子でつながる和室

階段を上ると格子で囲われたモダンな和空間が存在する。格子は、程よく空間を区切り・つなぎ畳という古来からの素材が用途と空間のバリエーションを生む。わずかに開口された窓からは、街並みが広がり雲の流れを楽しめる。

旗竿敷地状敷地楽しむアプローチ

旗竿敷地状敷地楽しむアプローチ

高低差の絡む旗竿状敷地をアプローチの演出と絡め楽しんでいる。プライベートを確保し、視角を調整するウッドフェンスが異空間を作り出し、植栽の彩に加えその先に抜ける高台からの景観がうれしい。

高台に浮かぶ大きな窓

高台に浮かぶ大きな窓

高低差約2Mの高台に浮かぶ大きな開口、2階リビングにあるその開口は街並みを取り込み、安定した北面からの光を取り込み続ける。

各所から演出を楽しむ、敷地の余剰空間

各所から演出を楽しむ、敷地の余剰空間

階段からの高低差を利用して、採光と合わせて中庭の植栽をメインに景観を切り取る開口が存在する。階段に座りながら風の流れを感じて読書も心地よい。

敷地の余剰空間とのつながり

敷地の余剰空間とのつながり

洗面脱衣所・浴室からも、敷地の余剰空間とつながる開口が存在する。緑を感じ風を感じ、光を取り込み、家にいながらも心地よく外とつながることができる。

ブランド

POHAUS(ポウハウス)

敷地面積 100m²~
延床面積 110m²~
工法・構造 木造軸組工法
家族構成
間取り その他