Column 住まいのコラム

Vol.84

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公開日:2026年2月2日
更新日:2026年2月2日

【2026年最新版】断熱等級とは? 3・4・5・6・7の違いや断熱性をあげるメリットを解説

家づくりの知識
【2026年最新版】断熱等級とは?3・4・5・6・7の違いや断熱性をあげるメリットを解説
地球温暖化対策として、世界中で推進されている低炭素化。日本の住宅業界でも、省エネ化やCO2削減に向けて断熱性能の向上が図られています。では、具体的にどのくらいの性能を目安にすべきなのでしょうか。その指標となる「断熱等級」について解説します。
▼目次
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1. 断熱等級とは

1.断熱等級とは

断熱等級とは、国土交通省が定めた「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に基づく指標で、正式名称は「断熱等性能等級」といいます。住宅の断熱性能を1から7までの7段階で評価し、数字が大きくなるほど、熱の出入りが少なく、断熱性能が高いことを意味します。


断熱等級において評価の対象となるのは、外皮 (外壁、窓など)の断熱性能をはじめ、冷房期に日射を遮蔽する対策、結露の発生を抑制するための対策など、住宅全体の断熱・気密性能に関わる内容です。


これまで住宅の断熱性能は、1980年度の旧エネルギー基準から社会状況の変化や技術の発展に合わせて     基準が改定されてきました。そして2025年4月には、すべての新築住宅に対して省エネ基準への適合が義務化されました。さらに2030年までにはZEH水準の基準が引き上げられることも決まっています。

これから家づくりを考えるうえでは、こうした断熱基準の変化に対応することが不可欠といえるでしょう。

1.1. 断熱等級それぞれの違いや目安

断熱等級は、断熱についての基準が定められた1980年以前を「等級1」、1980年の旧エネルギー基準を「等級2」、1992年の新エネルギー基準を「等級3」と規定しており、2025年4月からは、1999年の次世代省エネルギー基準である「等級4」への適合が義務化されています。2030年以降は、ZEH(ゼッチ)水準である「等級5」が最低基準となります。さらに2022年にはその上のレベルとして、「等級6」と「等級7」も設定されました。

家は20年、30年と長く住み継いでいくものです。
これから家づくりをする場合は、2030年以降の基準となる「等級5」以上を前提とすることをおすすめします。

それぞれの等級については下記のとおりです。

 
等級 施工年 概要
等級7 2022年10月 HEAT20 G3基準と同等
省エネ基準比エネルギー消費量40%削減
等級6 HEAT20 G2基準と同等
省エネ基準比エネルギー消費量30%削減
等級5 2022年4月 ZEH基準相当
省エネ基準比エネルギー消費量20%削減
2030年以降の最低基準
等級4 1999年 次世代省エネ基準
2025年以降の最低基準
等級3 1992年 新省エネルギー基準
等級2 1980年 旧エネルギー基準
等級1 - 無断熱

 

1.2. 断熱等級7

現在の日本における最高水準の断熱性能となるのが断熱等級7です。断熱に関する専門家の民間団体である「HEAT20」が提唱する断熱仕様の最高ランク「G3」と同等とされており、使用される断熱材や窓などの建材も、極めて高いスペックのものが適用されます。

 

この基準を満たす住宅では、首都圏などの地域において、冬季室温でもがおおむね15度を下回らないことが最低室温の目安とされています。また家庭で使用される電気やガスなどの一次エネルギー消費量は、国が定める省エネ基準から約40%削減できます。


>>ポラスの断熱等級7の実例はこちら

1.3. 断熱等級6

断熱等級6は、HEAT20の「G2」水準と同等の性能です。ZEH基準を大きく上回る断熱性があり、首都圏などの地域では冬季でも室温がおおむね13度を下回らないことが目安になります。また、基準となる一次エネルギー消費量に対して30%以上の削減効果が求められます。

1.4. 断熱等級5

断熱等級5は、ZEH(ゼッチ)基準相当の性能です。ZEHとは、太陽光発電などを設置した場合、その「創エネ」分が家庭で消費する一次エネルギーを上回る性能を持つ住宅のことです。基準一次エネルギー消費量に対して20%以上の削減効果が目安です。2030年以降はすべての新築住宅の最低基準とされています。

1.5. 断熱等級4

断熱等級4は、1999年に制定された「次世代省エネルギー基準」相当の性能です。2025年4月以降からは、すべての新築住宅の最低限の基準として義務化されています。かつては最高等級でしたが、2022年に等級5、6、7が新設されました。冬季の室内最低温度が13度以下になる可能性があり、寒さを感じやすい室内では暖房器具による補完が必要となることもあります。

1.6. 断熱等級3

断熱等級3は、1992年に制定された「新省エネルギー基準」相当の性能です。2025年3月末をもって新築住宅での適用は終了しました。30年以上前の基準ということもあり、現在の義務化基準である等級4と比べても断熱性能が低いレベルとなっています。

こうした断熱等級はお住まいの地域によって仕様が異なり、その目標数値なども細かく定められています。断熱性能についてさらに詳細を知りたい方は、ポラスの住宅展示場「体感すまいパーク」へお越しください。専門のスタッフがわかりやすく解説いたします。じっくりと話を聞くためにも、事前にご予約をされたうえでの来場をおすすめします。

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2. 断熱等級を決める指標

2.断熱等級を決める指標
断熱等級は、「等級」と「地域区分」によって、求められる断熱性能の基準値が決まります。主にその指標となるのが、建物からの熱の逃げやすさを表す「UA値」と、建物への日射熱の入りやすさを表す「ηAC値(イータ・エーシー値)」です。以下でそれぞれの内容を説明します。

2.1. UA値:建物からの熱の逃げやすさの指標

「UA値」は、「外皮平均熱貫流率」ともいいます。場、住宅内部の熱は、屋根や外壁、床、窓ドアなど外皮(開口部など建物の表面)を伝わって屋外へと逃げていきます。
 

建物の外皮からの熱の逃げやすさを表すのが、UA値です。
具体的には、以下の各部から逃げる熱量を合計し、外皮全体の面積で割って算出します。

  • 屋根・天井から逃げる熱
  • 外壁から逃げる熱
  • 窓から逃げる熱
  • 床から逃げる熱

UA値は「熱の逃げやすさ」を表すため、その数値が小さいほど断熱性が高いことを意味します。


「外皮平均熱貫流率(UA値)の計算方法」

(●参照:https://www.mlit.go.jp/shoene-label/insulation.html

2.2. ηAC値:建物への日射熱の入りやすさの指標

「ηAC値」は、「冷房期平均日射熱取得率」ともいいます。夏場、窓から直接入り込む日光の熱と、太陽光で熱せられた屋根や外壁から伝わってくる窓以外から日射の影響で熱伝導により侵入する熱を評価した指標です。

屋根・天井、外皮、窓など、それぞれの日射熱取得量を合計したものを外皮全体の面積で割って表現されます。その数値が小さいほど、住宅内に入る日射による熱量が少ないということを意味し、冷房効果が高いということになります。

「冷房期平均日射熱取得率(ηAC値)の計算方法」

(●参照:https://www.mlit.go.jp/shoene-label/insulation.html

3. 断熱等級以外の断熱性能を示す基準

3.断熱等級以外の断熱性能を示す基準
住宅の断熱性能を検討するうえでは、断熱等級の他にも目安になる基準があります。
「ZEH」「HEAT20」が主なものになります。

3.1. ZEH

ZEH(net Zero Energy House)とは、家庭で消費する年間の一次エネルギー量と、太陽光発電などで創り出すエネルギー量の収支を実質ゼロ以下にすることを目指した住宅のことです。


主な特徴は以下の3点です。

  • ・高い断熱性能で室温を快適に保ち、冷暖房の使用を抑える
  • ・高効率な設備(空調、換気、給湯、照明など)を導入し、エネルギー消費量を削減する
  • ・太陽光発電などでエネルギーを創り出し、消費エネルギーをまかなう


また、ZEHを実現するには以下3つの要素が必要です。

  • ・断熱等性能等級5以上
  • ・一次エネルギー消費量を20%以上削減
  • 太陽光発電などを設置し、省エネと創エネを合わせて一次エネルギー消費量の削減率100%以上を達成

ちなみに、ポラスの注文住宅ブランド「ポウハウス」「ハスカーサ」「北辰工務店」では、ZEH基準の断熱仕様を採用しています。
>>ポラスのZEHについてもっと知りたい方はこちら

3.2. HEAT20

「HEAT20」とは、一般社団法人「20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」の略称です。断熱に関する専門家による団体であり、同団体が定めている断熱性能を示す指標の名称にもなっています。


HEAT20の断熱基準には大きく分けて「G1」「G2」「G3」の3段階があります。G3が最も断熱性能が高いグレードとなっています。

4. 断熱等級を高くするメリット

4.断熱等級を高くするメリット
住宅の高性能化は、地球温暖化対策に貢献するだけでなく、以下のようなメリットも得られます。断熱等級を高くすることは、住まい手にとっても大きな意味があります。

4.1. 快適な室温を一年中保つことができる

断熱等級を高くすることで、夏の熱気、冬の冷気など、外の気温の影響を受けにくくなります。
夏は外の熱気を遮ることができるので涼しく冬は熱が逃げにくくなるため暖かい環境で快適に過ごせるようになります。

4.2. ヒートショックのリスクを軽減できる

住宅の断熱性が高くなると、熱の移動が抑えられ、室内の温度が均一になります。その結果、部屋ごとの温度差が少なくなり急激な温度の変化による血圧の急な変化が引き起こす「ヒートショック」のリスクも軽減できます。

4.3. エネルギー消費量を削減し、光熱費を抑えることができる

外気温の影響を抑え、室内の熱を逃げにくくすることで、冷暖房の効率も向上します。エアコンなど冷暖房機器の無駄な稼働を抑えることで、エネルギー消費量も削減可能です。光熱費のコストダウン効果も期待できます。

4.4. 疾患リスクを下げる可能性がある

イギリスの住宅の健康・安全性評価システム(HHSRS:Housing Health And Safety Rating System)によると、室温16度以下では呼吸器疾患や心血管疾患などの深刻な健康リスクがあることがわかっています。

またWHO(世界保健機関)で2018年11月に発表された「住宅と健康に関するガイドライン」でも、「冬は室温18度以上にすること」を強く勧告しています。

日本でも国土交通省が住宅の室温と健康の関係について調査を進めており、室内を温かくすることで血圧の上昇や脂質異常症の発症を抑えやすくなることがわかってきました。

断熱等級を高くし、家全体を快適に保つことで疾患リスクを下げる効果が期待できるのです。

4.5. ローン減税や補助金などの優遇措置を受けることができる

日本では、省エネ住宅の普及を推進するため、一定の条件を満たせば高性能住宅の建築や購入に対して、国や自治体などから補助金が支給されたり、住宅ローン減税などの優遇措置を受けられます。

例えば省エネ基準適合住宅や、断熱等級5以上の「ZEH(ゼッチ)水準省エネ住宅、長期優良住宅の場合、住宅ローン減税の借入限度額が一般住宅より高く設定されています。年末ローン残高から控除される上限額が大きくなるため、所得税や住民税の節税につながることが期待できます。

その、全期間固定金利型の住宅ローン【フラット35】を利用する場合、断熱等級5以上の住宅であれば、当初5年間の金利が引き下げられる【フラット35S】の適用対象になるというメリットもあります。

4.6. 結露やカビを抑えて家を長持ちさせることができる

断熱性能の低い家では、外の冷気冷やされた躯体に室内の空気が当たると急に温度が下が結露が発生します。窓や壁面などに発生した結露は湿気として滞留し、カビや腐朽菌、シロアリなどを呼び建築の寿命を縮める原因となります


断熱等級を高くすれば結露も発生しにくくなり、湿気による躯体の劣化も抑制され家を長持ちさせることにつながります。

5. 断熱等級を高くするデメリット

5.断熱等級を高くするデメリット

耐震等級を高くすることで多くのメリットが得られますが、その反面、デメリットについても検討しておく必要があります。主なポイントはコストと設計面です。

5.1. 建築費用が高くなる

断熱等級を高くするためには、まず外皮の断熱性を高くすることが必須となります。そのためには、性能の高い断熱材、窓、外装材など比較的コストの高い建材を使用することになります。

 

従来の家づくりと比べて、建築費用が必要になることはあらかじめ理解しておくことが求められます。

5.2. デザインや間取りに制約がかかる

断熱性能を高めるには、それに応じた設計、施工が重要になります。そのため、風を取り込みやすい扉の形状や部屋の温度を保ちにくい吹き抜けなど一部希望のデザインや間取りに制限がかかる可能性があります。

6. 断熱性能をあげるためにできること

6.断熱性能をあげるためにできること

断熱等級を高くするためにポイントとなるのが、外皮と開口部です。以下にその着目点を説明します。

6.1. 窓の仕様にこだわる

建物における熱の出入り口となるのが、窓や玄関などの開口部です。ここの性能が低いと熱が逃げやすく、外気の影響に左右される住まいになってしまいます。

 

窓の性能は、ガラスとサッシ枠の組み合わせで決まります。シングルガラスよりペアガラス、トリプルガラスのほうが断熱性能が高くなります。サッシ枠もアルミ製より、複合、樹脂のほうが性能が高くなります。

 

また、家に入る日射熱を低減するには、遮熱膜を張った「Low-Eガラス」が効果的です

6.2. 庇や軒を確保する

直射日光による日射熱を防ぐには、その敷地における太陽の方向や高度などを考慮した庇や軒もぜひ検討したいものです。建物の外部で日射熱を遮ることで、室内の温度上昇を効果的に抑え、冷房効率を高めることができるようになります。

6.3. 断熱層の仕様にこだわる

断熱材はその種類や厚みによっても性能は異なります。一般的なグラスウールなどの繊維系断熱材でも高断熱仕様のものがありますし、発泡系の断熱ボードなども外皮では効果的です。どの断熱材を用いて、どの程度の厚さに設定するかという適切な断熱層の設計には、相応のノウハウが必要なため確かな実績ある住宅会社に依頼するようにしましょう。

7. 断熱等級5以上を目指してマイホームを設計しよう

7.断熱等級5以上を目指してマイホームを設計しよう

ポラスでは、2030年に基準値となる断熱等級5」、現在の家づくりにおいて標準的に満たしています。さらに、ブランドによっては断熱等級6」、オプションで断熱等級7」までの対応も可能です。

 

また、高品質の断熱材と複層ガラス、樹脂窓(アルミ樹脂複合サッシを採用している場合もあり)を取り入れた高断熱仕様を採用し、断熱等級5相当を標準にしています。

 

さらに、ポラスの強みは素材だけではなく、 誤差±0.1mm以内極めて精度の高い自社プレカットによって隙間をなくことで、断熱・気密性を格段に向上させています。

 

施工を担う大工も自社で育成し、高品質な家づくりに取り組んでいます。最先端の技術と豊富なノウハウを持つ、断熱性能の高い住まいを供給しているポラスであれば、これからの厳しい性能基準をクリアする、高品質で長く快適に暮らせる住まいをご提供できます

  

>>ポラスの性能についてもっと知りたい方はこちら

8. 断熱性能を体感するならポラスの住宅展示場、体感すまいパークがおすすめ!

8.断熱性能を体感するならポラスの住宅展示場、体感すまいパークがおすすめ!

断熱性能について、もっと詳しく知りたい、実際の快適さを体感したいという方には、ポラスグループの住宅展示施設「体感すまいパーク」への来場がおすすめです。ここでは、複数の注文住宅のブランドのモデルハウスを一度に見学できます。

 

断熱等級5を標準としているポラスでは断熱仕様の実物をご覧いただきながら、担当者がお客様の疑問にわかりやすくお答えします。

 

ぜひ事前に体感すまいパークを予約のうえポラスの誇る高い断熱性能をじっくりとご体感ください

 

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9. まとめ

9.まとめ

これからの家づくりにおいて断熱性能は「断熱等級5」が目安になります。断熱性能を高めることで、日々の快適性や光熱費の削減(経済性)だけでなく、家族の健康を守ることなど多くのメリットが得られます。
具体的な断熱仕様の詳細やプランニング、お見積もりのご相談は、高断熱住宅の実績が豊富なポラスの「体感すまいパーク」へ。
見学の際は予約をし、じっくり相談することをおすすめします。

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