Vol.88
公開日:2026年7月16日
更新日:2026年7月16日
【2027年4月導入】GX ZEH(新ZEH)とは?新基準や設備、これまでとの違いを解説
体感すまいパーク
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1.GX ZEHとは?
現在、国の方針としては、CO2排出量を2030年までに2013年度比で45%減(温室効果ガス排出量では46%減)、さらに2050年までに温室効果ガス排出量を正味でゼロとする目標を掲げています。
この方針のもと、住宅業界においては、「2030年にZEH基準の水準の省エネルギー性能の確保を目指す」、「2050年のストック平均でのZEH基準の水準の省エネルギー性能の確保を目指す」という2つの目標が示されています。
この2つの目標を現実的なものにするために、2025年9月に経済産業省が発表したのが「GX ZEH」です。省エネ住宅を従来よりさらに推進するために、現在のZEH基準を整理し、定義の見直しを図りました。
この「GX ZEH」は、2027年4月以降適用されることになっています。これから家づくりに取り組もうとする方は、ぜひ理解・把握しておきたい制度です。
2.これまでのZEHとGX ZEHの決定的な違い
これまで用いられてきた「ZEH」とは、「Net Zero Energy House」の略語で、①住宅の高断熱化、②高効率設備による省エネ、③太陽光発電などによる創エネという3点を取り入れることで、家庭で1年間に消費するエネルギー量(一次エネルギー消費量)の収支が、正味ゼロまたはマイナスになる住宅のことを意味しました。
ZEHとして認証されるには、以下の4つの基準を満たす必要があります。
① 建設予定地(地域区分)に応じた断熱性能(断熱等性能等級5以上)
② 基準一次エネルギー消費量を20%以上削減(高断熱、省エネ)
③ 太陽光発電の搭載(創エネ)
④ ①~③によって基準一次エネルギー消費量を100%以上削減
高断熱+省エネによって一次エネルギー消費量を20%削減したうえで、残りの消費量をすべて創エネでまかなえる状態ということになります。
さらに、一次エネルギー消費量をどこまで減らせているのかによって、ZEHは『ZEH』、ZEH+、ZEH Oriented、Nearly ZEH、Nearly ZEH+の5種類に分かれていました。
新たな「GX ZEH」では、「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現したうえで、再生可能エネルギーなどを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」と定義されました。
従来のZEHが一次エネルギー消費量の削減を主眼に置いていたのに対し、断熱等級6以上・省エネ率35%以上など性能水準を引き上げ、蓄電池とHEMSによる高度なエネルギーマネジメントのようなシステムの導入を進めることで、さらに踏み込んだ内容になっています。
3.GX ZEHで求められる新しい定義
HEMS(高度エネルギーマネジメント)
定置用蓄電池
持ち運びできる携帯用蓄電池とは違い、容量の大きいタイプです。太陽光発電の日中の余剰分を貯めて夜に使うなど、自然の再生エネルギーをより活用できるようになります。
そのほか、「必須」ではないものの「推奨」とされているのが、EV充電/充放電設備です。敷地内に駐車スペースがある戸建住宅の場合、設計を手掛ける建築士は施主に対して、EV充電設備/V2H充電設備(充放電設備)の導入についての情報提供をおこなうことが求められます。
4.木造住宅はGX ZEHに最適!高い断熱性能を実現できる理由
これからの住宅の主流となっていく「GX ZEH」では、躯体に高い断熱性が求められます。そこで注目したいのが木造住宅です。その主要な構造となる木材は、内部に多くの空気を含んでいるため、熱を通しにくく、コンクリートや鉄などと比べると大変に断熱性が高い素材です。
また空気中の湿度が高いと湿気を吸い込み、乾燥すると水分を放出するという、調湿性も備えるところから、気密性の高い住宅では適度に室内の環境を整えてくれる役割も期待できます。
一般的には木造住宅に対して火事や地震などの不安を持つ方もいますが、木造住宅のノウハウが豊富なハウスメーカーであれば、耐震性にも考慮した仕組みを取り入れており、安心して家づくりに取り組むことができます。
>>木造住宅のメリット・デメリットとは?工法や耐震性・寿命を解説!
特に、首都圏を中心に木造住宅の実績が豊富なポラスでは、オリジナル構造計算ソフト「ウッド・イノベーターNEXT」を開発し、建てる前に大地震を想定した3Dシミュレーションで耐震性を検証しています。高精度な耐震補強を設計段階で行い、安全性を確保しながら、デザイン性の高い家づくりを可能にしています。
>>「ウッド・イノベーターNEXT」の詳細はこちら
5.GX ZEHをいち早く取り入れるなら木造住宅に強いポラスがおすすめ
ポラスの研究機関「ポラス暮し科学研究所」では、ZEH基準を満たしていても、住宅の断熱性能が低ければ省エネ・創エネ機器にコストがかかってしまう可能性がある点に着目しました。
そのうえで、ポラス暮し科学研究所では高気密・高断熱の住まいを基本に、「パッシブエコ(太陽光や自然風などの自然エネルギーを建物に取り入れるよう設計された住まい)」や「アクティブエコ(先進技術を利用してエネルギー利用の最適化を目指す)」によりZEH基準をトータルで高める研究に日々取り組んでいます。
>>ポラスの考えるZEHについて詳しく知る
また、ポラスは「ポラス建築技術訓練校」を設立し、自社で大工の育成にも取り組んでいます。技術力の高い大工を大切にすることで、「GX ZEH」と相性のいい、品質の高い木造住宅が実現できるのです。
「GX ZEH」のこと、家づくりのことをもっと知りたい方におすすめなのが、ポラスの住宅展示場である「体感すまいパーク」です。ポラスの技術や家づくりのノウハウを専門の担当者がわかりやすく説明してくれます。
6.GX ZEHは今建てて損しない?スケジュールや今からできる準備とは
「まだ先のことだから」とのんびりしていると出遅れて、思うような家づくりができなくなる恐れがあるので要注意です。
現行のZEHは2027年度内に新規認証が停止され、「GX ZEH」は2027年度から新規認証が始まる予定です(なお、建築が2027年度以前の住宅の改修では、現行ZEHでの認証取得も可能となります)。
「GX ZEH」を取得するためには、以下の要件を設計時に検討することが必要になります。
- ・断熱等級6+BEI≦0.65
- ・太陽光発電、蓄電池、HEMSの採用
- ・EV充電設備導入を見据えた配線
それぞれの要件について、詳しく見ていきましょう。
断熱等級6+BEI≦0.65
太陽光発電、蓄電池、HEMSの採用
前述したように、「GX ZEH」では、太陽光発電、蓄電池、HEMSの導入が必須となります。それを前提にした予算を組み、設計に落とし込んでおかなければなりません。
EV充電設備導入を見据えた配線
推奨となっているEV充電設備についても検討しておきたいものです。どこに設置し、どのように配線を巡らせるか、設計時に検討しておきましょう。
「2027年度に開始なら今年はGX ZEHでなくてもよいのでは」と考える方もいるかもしれません。しかし、「GX ZEH」はこれからの主流になる住宅です。導入しなかったために数年後には性能不足として扱われてしまう、というリスクは避けたほうが賢明です。
7.「GX ZEH」補助金について
現在、「GX ZEH」のための補助金制度はありません。しかし、現状の「GX志向型住宅」など高性能住宅への補助金は用意されていますので、条件をクリアできれば活用することも可能です。
各種補助金の制度については下記記事に詳細が記載されています。ぜひご参考にしてください。
>>【2026年最新】みらいエコ住宅2026など注文住宅に利用できる補助金一覧を解説
こうした補助金の利用も含めたプランニングでは、実績のあるハウスメーカーに豊富なノウハウがあります。「GX ZEH」の注文住宅を検討される際には、ポラスの住宅展示場「体感すまいパーク」でぜひご相談ください。
来訪にあたっては事前の予約がおすすめです。しっかり時間を確保することで、担当者と落ち着いた状態で家づくりを検討することができます。
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