Vol.72
公開日:2025年3月26日
更新日:2025年3月26日
地盤調査とは?調査方法や期間・費用・地盤改良を抑えておこう
その他
家を建てる前におこなわれる地盤調査ですが、なぜ必要かピンとこない方もいるのではないでしょうか。
本記事では、地盤調査の概要や必要な期間・費用、調査方法の種類をまとめています。
これから家づくり検討している方はぜひ参考にしてください。
本記事では、地盤調査の概要や必要な期間・費用、調査方法の種類をまとめています。
これから家づくり検討している方はぜひ参考にしてください。
▼目次
地盤調査とは
家を建てる際、土地の安全性は非常に重要な要素です。その安全性を確認するためにおこなわれるのが「地盤調査」です。
地盤調査とは、建物を建てる土地の地盤が耐えられる建物の重さや、地盤の強度、土質などを調べる調査のことです。建物が沈下するかを判断し、もし沈下の恐れがある場合は地盤改良などの対策をおこないます。地盤が軟弱な場合、建物が傾き、最悪の場合は倒壊する危険性があります。そのため、地盤調査は安全な住まいを建てるための第一歩といえるでしょう。
地盤調査とは、建物を建てる土地の地盤が耐えられる建物の重さや、地盤の強度、土質などを調べる調査のことです。建物が沈下するかを判断し、もし沈下の恐れがある場合は地盤改良などの対策をおこないます。地盤が軟弱な場合、建物が傾き、最悪の場合は倒壊する危険性があります。そのため、地盤調査は安全な住まいを建てるための第一歩といえるでしょう。
地盤調査は法律で義務付けられている?
阪神・淡路大震災後の2000年に建築基準法が改正され、地盤調査が義務付けられるようになりました。これは地震による建物の倒壊を防ぎ、人命を守るための重要な措置です。建築確認申請の際に、地盤調査の結果を提出する必要があります。
耐震基準についてもっと知りたい方は下記記事をご覧ください。
>>『新耐震基準、旧耐震基準とは?改正はいつ?違いや築年数との関連性も解説!』
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地盤調査で確認すること
地盤調査の費用
名称 | 特徴 | 費用 | 期間 |
---|---|---|---|
SWS試験(スクリューウェイト貫入試験) 及び HO調査(ハンドオーガーボーリング調査) |
・比較的安価だが、大規模な土地の正確性は△ ・一般的な住宅の地盤調査に多く用いられる |
約5.0万円/棟 | 半日程度 |
ボーリング調査 (標準貫入試験) |
・データの信頼性は高いが、調査費用も高い ・マンションやビルの調査に用いられる |
約15~30万円/棟 | 数日程度 |
地盤調査の費用も調査方法によって大きく異なります。一般的にSWS試験(スクリューウエイト貫入試験)およびHO調査(ハンドオーガーボーリング調査)は約5.0万円/棟、ボーリング調査(標準貫入試験)は約15万円~30万円/棟です。
SWS試験は比較的安価なため、一般的な住宅の地盤調査によく用いられます。ボーリング調査は、主にマンションやビルの調査に用いられ、より詳細な地盤情報を得ることができますが、費用も高くなります。建物の規模や用途、地盤の状態によって、適切な調査方法でおこないます。
地盤調査にかかるタイミングと期間
地盤調査は建物を建てる前におこない、その土地に安全な家が建てられるかを確認します。
地盤調査にかかる期間は、調査方法によって異なります。SWS試験など、比較的簡易な調査方法であれば半日程度で完了しますが、ボーリング調査などの詳細な調査方法では、数日かかることもあります。
地盤調査にかかる期間は、調査方法によって異なります。SWS試験など、比較的簡易な調査方法であれば半日程度で完了しますが、ボーリング調査などの詳細な調査方法では、数日かかることもあります。
地盤調査は誰に頼む?
地盤調査はハウスメーカーや工務店を通じて調査することが一般的です。調査の結果次第で地盤改良工事や基礎工事が変更となることもあります。専門的な技術や知識を持った専門家に慎重に調査してもらいましょう。
ポラスではSWS試験に加えて、1棟ごとに地質や地下水の有無などを地盤調査専門のスタッフが調査しています。
>>ポラスの特長についてこちら
ポラスではSWS試験に加えて、1棟ごとに地質や地下水の有無などを地盤調査専門のスタッフが調査しています。
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地震に強い土地のポイント
地震の強さの特徴
一般的に、盛土や埋立地は地盤が弱い土地と言われています。水分を多く含んだ土地や砂が緩く堆積してできた土地は、地震の揺れが増幅しやすく、沈下を起こす可能性があります。一方、台地や丘陵地は地盤が固く、地震に強いとされています。砂や粘土がバランスよく分布していると、地盤改良工事をおこなわずに工事を進められる場合もあります。
地盤の固さ
地盤の固さは、地形や各地域の情報システムから確認できます。下記のような地形は地盤が弱いと言われています。
また、各自治体が公開しているハザードマップでは、地震の大きさや液状化のリスクなどを確認できます。これらの情報を活用することで、地盤の状態を知ることができます。
>ハザードマップポータルサイトはこちら
ポラスは埼玉・千葉・東京の施工エリアの地盤調査実績が約10.4万件あります。地域に根差して事業をおこなうからこそ、地域特有の地盤データを熟知しています。また、安全・安心してもらえる地盤調査を実施するために日々調査や試験を重ねています。
>>ポラスの地盤対策についてこちら
- 扇状地:川が山から平地へ流れるときに中流付近に土砂が堆積してできる地形
- 三角州:川に運ばれた土砂が河口付近に堆積してできる地形
- 旧河道:過去に川が流れていたところ
また、各自治体が公開しているハザードマップでは、地震の大きさや液状化のリスクなどを確認できます。これらの情報を活用することで、地盤の状態を知ることができます。
>ハザードマップポータルサイトはこちら
ポラスは埼玉・千葉・東京の施工エリアの地盤調査実績が約10.4万件あります。地域に根差して事業をおこなうからこそ、地域特有の地盤データを熟知しています。また、安全・安心してもらえる地盤調査を実施するために日々調査や試験を重ねています。
>>ポラスの地盤対策についてこちら
液状化しにくい土地
液状化現象とは、地震の揺れによって地盤が液体状になる現象のことです。通常、土地は土の粒が押し固められている状態ですが、地面が強く動くことで粒同士が離れて自由に動ける状態となってしまいます。
液状化してしまう地盤は弱いため、建物が傾く、埋設された水道管やガス管が破損するなどの被害が発生する可能性があります。液状化しやすい土地は一般的に砂地や埋立地であり、地下水位が高い場所も液状化のリスクが高まります。
土地選びで失敗したくない方はこちらの記事もご覧ください。
>>注文住宅の土地探しのコツとは?
液状化してしまう地盤は弱いため、建物が傾く、埋設された水道管やガス管が破損するなどの被害が発生する可能性があります。液状化しやすい土地は一般的に砂地や埋立地であり、地下水位が高い場所も液状化のリスクが高まります。
土地選びで失敗したくない方はこちらの記事もご覧ください。
>>注文住宅の土地探しのコツとは?


どのように、何を調べる?地盤調査の方法
SWS試験(スクリューウエイト貫入試験)
SWS試験(スクリューウエイト貫入試験)は、ドリルのような部品(スクリューポイント)を取り付けた鉄の棒(ロッド)に重りを付けて回転させながら地中に貫入させ、その際の回転数や重りの重量から強度を測定する調査方法です。
比較的安価で短時間で調査できるため、一般的な住宅の地盤調査によく用いられます。一方、土質など採取できない情報もあり、調査の規模によっては正確性が低くなるデメリットもあります。
比較的安価で短時間で調査できるため、一般的な住宅の地盤調査によく用いられます。一方、土質など採取できない情報もあり、調査の規模によっては正確性が低くなるデメリットもあります。
ボーリング調査(標準貫入試験)
ボーリング調査(標準貫入試験)は地中に穴掘り、一定の重さのハンマーを落下させて、鉄製の部品(標準貫入試験用サンプラー)を地中に打ち込む調査方法です。ハンマーの打撃回数を測定することで、地盤の強度や地質を把握できます。
ボーリング調査はより正確な地盤情報を得ることができるため、高層ビルやマンションなど、大規模な建物の地盤調査によく用いられます。しかし、SWS試験に比べると費用が高く、時間がかかる点がデメリットです。
ボーリング調査はより正確な地盤情報を得ることができるため、高層ビルやマンションなど、大規模な建物の地盤調査によく用いられます。しかし、SWS試験に比べると費用が高く、時間がかかる点がデメリットです。
土質サンプリング調査
土質サンプリング調査とは、地盤の土質や状態を把握するために、地中から土を採取(サンプリング)して、土の性質を分析・評価することです。建築物の基礎設計や地盤改良工事などに利用されています。
HO調査(ハンドオーガーボーリング調査)はサンプリング方法の一つです。比較的浅い位置の土を採取する方法です。サンプリングはHO調査以外にも、必要に応じてさまざまな方法が用いられています。
HO調査(ハンドオーガーボーリング調査)はサンプリング方法の一つです。比較的浅い位置の土を採取する方法です。サンプリングはHO調査以外にも、必要に応じてさまざまな方法が用いられています。
地盤調査で問題があった場合の改良って?判断方法は?
地盤改良とは
地盤改良とは地盤調査の結果、地盤が軟弱であると判断された場合におこなう対策のことです。地盤改良をおこなうことで、建物の沈下を防ぎ、安全な住まいを実現できます。地盤改良の方法は、地盤の状態や建物の規模によって異なります。
地盤調査報告書の確認
地盤調査報告書は、地盤調査の結果をまとめた重要な書類です。報告書には地盤の強度や土の種類、地下水位などの情報が記載されています。地盤調査報告書は専門的な内容が多く、わからないことばかりですが、「スルスル」「ストン」などの記載があると「自沈層」と呼ばれる軟弱な地盤である可能性が高いです。
ただし、調査報告書のみで地盤改良が必要かどうか判断できないこともあるため、専門家と一緒に判断することが重要です。建築会社や地盤調査の専門家に相談し、適切な対策を検討しましょう。
ただし、調査報告書のみで地盤改良が必要かどうか判断できないこともあるため、専門家と一緒に判断することが重要です。建築会社や地盤調査の専門家に相談し、適切な対策を検討しましょう。
地盤改良が必要となった場合の工法の種類は?
表層転圧工法
表層転圧工法は、弱い地盤が確認された部分を掘り起こし、セメント系の固化材を入れて地盤を固める工法です。表層転圧工法は、比較的浅い範囲の軟弱地盤に有効で、費用も比較的安価です。一方、強固な層までが深い場合は対応できない点がデメリットです。
柱状改良工法
柱状改良工法は地面に直径60~80cm程度の穴をあけ、地中に水と混ぜたセメントを注入し、柱状の補強体を造成する工法です。表層転圧工法よりも軟弱な地盤が深い場合でも用いることができます。地盤が弱い場合でも施工可能ですが、セメントと土の相性が合わないと取り入れられない場合もあります。
鋼管杭圧入工法
鋼管杭圧入工法は、鋼管を強固な地層まで打ち込み、鋼管杭で建物を支持する工法です。非常に高い支持力を得ることができるため、特に軟弱な地盤や、建物の荷重が大きい場合に有効です。しかし、その分費用も高くなります。
ポラスオリジナル「SF-Raft工法」
SF-Raft工法は、ポラス独自の地盤補強工法です。通常の改良工事は杭状の補強体の力で建物を支えますが、SF-Raft工法は補強体に加えて地盤の力を複合させています。高強度のオリジナル杭を施工しながら地盤を締め固める工法です。
構造計算も併せて実施することで、無駄なくバランスの良い設計を実現し、他工法に比べて最大60%程度コスト削減しながら、高い効果を発揮できます。
>>ポラスの地盤対策についてこちら
>>SF-Raft工法の詳細はこちら
構造計算も併せて実施することで、無駄なくバランスの良い設計を実現し、他工法に比べて最大60%程度コスト削減しながら、高い効果を発揮できます。
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地盤対策に実績のあるハウスメーカーで、安心・安全な住まいにしよう!
地盤調査や地盤改良は、家を建てたあとではやり直しがきかないため、注文住宅を建てる前に強固で安心・安全な地盤にすることが重要です。確かな実績のある会社を選び、徹底した地盤調査と適切な地盤改良をおこなうことで、末永く安心して暮らせる住まいを実現できます。
ポラスは埼玉・千葉・東京を中心に事業をおこない、地域密着を大切にしています。施工エリアでの長年の経験と実績に基づき、地盤調査から地盤改良まで徹底した地盤対策をおこなっています。ポラス独自のSF-Raft工法をはじめ、さまざまな地盤改良工法に対応し、お客様の土地に最適な地盤対策をご提案します。
安心・安全な住まいづくりをお考えの方は、ぜひポラスにご相談ください。詳細などはお近くの展示場に足を運んで、住まいに詳しい専門家に相談し、実際に家をみてみることをおすすめします。
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ポラスは埼玉・千葉・東京を中心に事業をおこない、地域密着を大切にしています。施工エリアでの長年の経験と実績に基づき、地盤調査から地盤改良まで徹底した地盤対策をおこなっています。ポラス独自のSF-Raft工法をはじめ、さまざまな地盤改良工法に対応し、お客様の土地に最適な地盤対策をご提案します。
安心・安全な住まいづくりをお考えの方は、ぜひポラスにご相談ください。詳細などはお近くの展示場に足を運んで、住まいに詳しい専門家に相談し、実際に家をみてみることをおすすめします。
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